その仕草があんまり可愛いものだから思わず抱きしめていた両手に力を込めると柴崎は「ちょっと痛いってば」と一転不機嫌そうな声で手塚を軽く睨みつけた。けれど100パーセント怒っているわけでもない、どこか甘えを含んだトーンに手塚はちゃんと気づいているから、ただ黙って柴崎の額に軽いキスを落とした。
「シャワー浴びないのか」
「うん、もーねむい…」
ふわあ、と柴崎が小さな欠伸を零す。指先にじんとだるさを感じながら手塚はちょっと飲み過ぎたなと反省した。柴崎は根性でメイクだけは落としたようだが、それで限界だったらしい。二人で服を脱ぎ散らかしたままベッドにダイブ。翌朝、皺になった服を見てきっと後悔するんだろうけれど、それでも今は。
「っん、ちょ、手塚っ!」
肩から落ちかけていたブラの肩紐に手を掛けそのまま下へと剥がす。抗う声は聞かずにふるりと揺れた胸の先を舌で舐め上げると柴崎がひくりと背を反らせた。
「ちょっと!ねむたいんだってば!」
「なあ、コロン変えただろ」
「え?…ああ、この間郁に誕生日プレゼントで新しい香水もらったの…ってそれがどうしたのよ」
「一瞬、知らない女かと思った」
「は?」
「このかおりもおぼえなきゃなんないんだな」
お前の肌の記憶と香りの記憶とそして甘い声の記憶は全て俺の脳内で結びついてるから。
「…手塚、もしかしてすごーく酔ってる?」
「そんなに酔ってない」
「酔ってないってゆーのは酔ってる証拠よ」
柴崎がはあ、とため息をついた。
「なあ、お前が欲しくてたまんない」
いつもは寡黙でクールな男が、珍しく酔って口にする言葉は恥ずかしい程の独占欲に満ちた言葉。
「麻子」
耳元で掠れた声で名前を呼ばれ、押し付けられる腰の熱に柴崎はそれを受け入れた快感を想像して柴崎は思わず小さく呻いた。
「っあーもー眠いっていってんのにい」
仕方ないわねえ。
可愛い、可愛い、あたしの男。
こんな可愛いおねだりをされたら、折れるしかないじゃないの。
「ねえ、一つだけお願い。シャワー浴びさせてよ」
「却下」
お前の香りを覚えるって言ったろ?
全部、俺に寄越して。
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お久しぶりです。唐突にSS。推敲なしの一発書きなんでいろいろご容赦。
ホントはこのブログもそろそろ閉鎖するかと思ってたんですが…いや、こんな更新ないとこ残しておいてもアレでしょう。それに私がいろいろジャンル掛け持ちすぎてブログの管理が出来てない。気の多いだめっこですみません。
まあでもホントに1年に1回かもしれないけど更新するかも知れないのでもう少し残します。
あと、余談(?)ですがありかわセンセーのHPに東京都の東京都青少年健全育成条例の改正案についての記事が載っています。転載はしませんが、図書館の悪い世界そのまんまの恐ろしい話なのでまだ知らないよという方は一度読んでみる事をおすすめします。
(でも詳しい事はあんまりよく分からないんですが…)
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